この世の中にヒーローっていると思いますか? 彼が世界で一番のヒーローよ!とか違いますから。戦隊もののヒーローみたいなヤツですよ、奥さん。ボクは、岡山国際サーキットでばっちし見ましたよ。
そのヒーローの変身前はそりゃくたびれてて、へとへとなんです。変身前はタダの会社勤めのおとーさんですからね、そんなもんです。会社の激務に耐え、なんとか確保した休みにサーキットに繰り出し、趣味のオートバイでレースを楽しむ。そんじょそこらのおとーさんとなんら変わりはないですよ。練習後の夜にはちょっとビールでほろ酔いになって、疲れ果てて寝てしまう。ホントにこれがヒーローなのか? そんなことも考えさせないほどにサーキットに同化しているのです。
レース当日、予選を闘うときにやや変身します。でも会社での激務が祟ってか、やはりくたびれたスーツ姿なんです。マシンもボロボロなんです。もうちょっとなんとかなりそうなものですが、おとーさんは気にしていません。移動とかオイルとかタイヤとかいくらでもお金はかかちゃうのです。そんなこと気にしてたらレースなんて出来やしないのです。
予選 20位 1’45.245
このレースでは参加台数が激減して、20台参加。しかも、参戦しているのはおとーさんより速いライダーばかりというじゃないですか。会社に続いてサーキットでも厳しい待遇が続きます。
逆ポールだぜぃ!
イケてないおとーさんのオヤジギャグが炸裂します。サポート隊はもちろん絶句(無視とも言う)です。
しかし、この日はいつもと違いました。
変身、とぅ!!
というには、あまりにも時間がかかりましたけども・・・。(約2時間・・) 総勢4名で必死で変身サポートに徹します。ステッカーの貼り付け準備からカウルのフィッティングに至るまで、我らが戦隊ヒーローをもり立てます。
登場時間が近づいてくるとおとーさんも変身します。
とぅ!
MMRT戦隊フクチャマン登場。ヒーローとは最大級のピンチが訪れたとき、変身してその危機を乗り越える能力があります。フクチャマンはきっとやってくれるに違いありません。スタートでぽんぽんと抜いて最後には15位以内でゴール・・・(微妙なヒーローだったり・・)なんて妄想が膨らみます。
決勝 16位 1’44.316
うち3人がリタイヤしてます。orz フクチャマン、ブービー賞。
フクチャマンはどうしたのか? 姿形が変わっただけで能力はパワーアップできていないのか? なんと第1戦よりタイムが落ちています。変身するとラップタイムが5秒短縮するとかじゃないのか? むーん、このヒーローは一体・・・。
しかも、秘技「アメフラシ」まで封印。こんなときはレインレースにしてしまうのがいいてーのに。ピレリのレインを用意してったてーのに。ピカピカのマシンに傷を付けるわけにはいかないフクチャマンであったか。でもでも、レース後のあの豪雨はなんだったのか・・・。
がんばれフクチャマン、いけいけフクチャマン!(ちゃんちゃん)
# 決して誹謗中傷しているわけではありません。愛のある叱咤激励です。